おしゃべり元保護者の目安箱

ただの元保護者が、ひたすら『学校』について語ります。 『いじめ』『部活動』『PTA』などなど。 先生方、そして保護者の皆さんと一緒に、語れる場になればいいなと思います。


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∟「登校拒否」が長引く理由は、学校ではなく親が作っているという話

■「登校拒否」が長引く理由は、学校ではなく親が作っているという話①■

こんにちは。
おしゃべり元保護者です!

今日は「登校拒否」についての、「親の心のあり方」なんぞを少し語らせていただこうと思います。

この「登校拒否」については、
わが娘も「いじめに遭ったことでの登校拒否」を、一年近く実行してくれてことにより、
その渦中の親御さんたちの辛さはよくわかる。
今思い出しても、胸がぎゅーっと締め付けられたりするぐらいだから、
その心中測りしれない。

しかし。

実は、その「お母さんの辛さ」が、子どもが「お母さんから離れられない状況」を作っているという事実をご存知だろうか。
というより、
何らかの原因で、「学校に行けなくなった我が子」を、
「可哀想に」
「この子は大丈夫だろうか」
「こんなことで進級できるのだろうか」

と、思い見つめることが、
「子どもの登校拒否を長引かせる原因」になっているというのだからびっくりだ。

そしてまた、
「学校に行けなくなった元となる原因」が解決していても、
なかなか「学校に行く決意」ができないお子さんの場合、
親御さん自身になにかトラブルなどがあって心を曇らせている場合が多い。

そのため、
「お子さんの登校拒否の原因は、ほぼ、お母さんにある」
と言い切る先生もいらっしゃる。

そう、前の記事にも書いたように、
「子どもの問題は、親の問題のダミー」。
すべてが、「親の心のあり方」を修正するための好チャンスなのだ。

だからまず、
「学校に行けない」ということを「問題」とするのをやめて、
お母さん自身の「心のあり方」を修正しようね、
ということだ。

これは、今になってはそう珍しくはない「考え方」なのだけど、
私の場合、まだ「いじめ等を受けたら登校拒否をしていい」なんて風潮が浸透していない10年以上も前に、
そのことを、スクールカウンセラーの先生や、
たまたまPTAを通して参加した「子育て講演会」で学んでいたのだから有難い話だ。
私の場合は、
それを素直に受け取り、「学校に行けない娘を心配する親」である自分をやめ、
逆に娘をいつもどおりにほったらかし、
自分の仕事でのトラブル解決に全力を注いだところ、
頑なに一年近く登校を拒否していた娘は、
いつの間にか学校に行くようになった、というところだ。

今となっては、その「いじめなどを受けたら、学校に行かなくていい」
ということは知らないお母さんはいないと思う。

しかし、なかなか子どもが学校に行けなくて悩んでいるお母様たちは多い。
もちろん、
学校に行ける、行けないで、その子の人生が決まるわけではないし、
実際、学校に行かなくても、自分のやりたいことを追求し、「大切なこと」を学んでいるBAO君という、
有名なお子さんもいる。
だけど、それも、BAO君自身が「学校に行く必要性」を感じておらず、
BAO君のご両親の状況など、家庭環境が恵まれているお子さんの話だ。誰もがそれを見習おうとすることは大変難しい。

大抵のお子さんたちは、
「学校に行きたくても行けない事情」
つまり、
「本当は学校に行きたい」
という気持ちが根底にあるはずだ。

その事情(いじめや友達関係)から、
「行けなくなった心」の解決ができさえすれば、
学校に行きたいはずなのだ。

だからこそ、
その「行けなくなった心」を否定せずに、
「今はいけないのなら、行かなくていいよ」と見守ってあげることが大切だということだ。

だけど、
その、「学校に行かなくていい」
ということを、少し間違った受け取り方をしているお母様たちが多い。

「そんな悪い学校になんか行かなくていい」
と、勘違いしているお母様方がとても多いのだ。

「いじめに気づいてくれない学校なんか・・・」
「そんな対応しかしてくれない学校なんか・・・」
「我が子の苦しみに気づいてくれない学校なんか・・・」


そうではないのだ。

学校に行かなくていい。

それは、

学校が悪いから行かない方がいい、というのではなく、
子ども自身が、学校に行けないほどつらいのなら、
無理していかなくていいよ。


ということなのだ。

つまり、

「学校や先生たちが変わればうちの子は学校に行ける」
「そんな悪い友達の心が変われば、うちの子は学校に行ける」


のではなく、

あなたの、その学校への不信感がなくなれば、子供は学校に行けるのだ。
あなたのお子さんへの、「可哀想なうちの子」という思い込みをなくせば、
あなたのお子さんは、「また笑って学校に行ける自分」を取り戻せるのだ。


そういう「親の心のあり方」を、
私自身の「心の変化」を通して、
明日から少しずつ記事にしていこうと思います。





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■「登校拒否」が長引く原因は、学校ではなく親が作っているという話②■

皆様こんにちは。
おしゃべり元保護者です。

昨日の記事はコチラから⇒■「登校拒否」が長引く原因は、学校ではなく親が作っているという話①■

さて。

「お子さんの登校拒否の原因は、ほぼ、お母さんにある」

昨日の記事の中で、なにげに述べたこの言葉に、傷ついたお母様方も多いと思う。
だけど、このことは、決して「貴方の子育てが間違っていた」ということではないから安心して欲しい。

つまり、
なんらかの原因で学校に行けなくなったお子さんを思うあまり、
お子さんを腫れもの扱いにしたり、
お子さんを気遣い言葉を選んでみたり、
お子さんを、「学校に行けない可哀想な子」という目で見つめることが、
子供自身の自己肯定感を奪ってしまっている、ということだ。

そうなのだ。
その目が、私がいつも言っている、「自分は、学校に行けなくて親からも可哀想だと思われる子なんだ」と、
植え付けているということなのだ。

また、お母さん自身に他にトラブル抱えていた場合、そのことでも「顔を曇らせている母親」の姿を敏感に感じ取る子供たちは、「お母さんのことが心配」で、お母さんから離れられなくなるということも言われている。
それらは、決して子供たちが意識的にそうしているのではなく、「無意識」にそうなるらしいのだ。

私の場合は、そのパターンだった。

娘へのいじめが治まり、いじめていた子からも謝罪がなされ、一時は学校や部活にも行き始め、「もうこれで大丈夫だ」と安心していたものだ。だけど、数日経つと、また学校に行けなくなってしまった。部活にも、クラスにも顔を出せないようになってしまったのだ。

それは本当にショックだった。
私なりに、「ど真ん中の目」でいじめを解決し、親の自分も「心のあり方」を修正できたというのに、

また、いじめられたんだろうか。
今度は、クラスでなにかあったんだろうか。
親の私が直すべきどころが、他にあるのだろうか。
やっぱり、私が「子育て」を間違えたのではないか。


毎朝、仕事に行く前、「じゃ行ってくるで?」と、娘の部屋をのぞき、娘の様子を伺っている自分がいた。そんなこと、これまでしたこともなかった。それだけ、私は、娘のことが心配で心配で仕方なかったのだ。

こうして、娘の登校拒否は続いた。そんな中、私は私で、仕事のトラブルを抱え、ひとり葛藤している自分もいた。
だけど、「娘には心配かけてはいけない」と、普段通りにしていたつもりではいたけれど、きっと、その私の葛藤は、娘にとっては、「学校に行けない自分のことで悩んでいる母親」として映っていたのかもしれない。

そうこうするうちに、いつまでも登校できない娘の対応として、学校から「スクールカウンセラー」の先生が紹介された。私は、これ幸いと、何度か娘を学校まで送り迎えし、その先生に全てを託すことにしたのだ。
そうやって、娘が数回その先生と話をした後、今度は、担任から、「お母さんもカウンセリングを受けませんか?」というお話を頂いたのだ。

しかし、私は、当時、母親である私までがカウンセリングを受ける必要性はまったく分かっておらず、「娘のカウンセリングの一環だろう」と、軽い気分でそのカウンセリングを受けた。

ところが、私はといえば。

その頃、小学校でPTA役員をしていたこともあり、少しでも「いい母親」である自分をアピールしようと、そりゃしゃべりまくってしまったのだ。ほんと恥ずかしい。
聞かれてもいないのに、
「自分はこれだけ娘のことを考えていますよ」
「アイタタ親にしか見えんやろけれども、一応ちゃんとやっておりますよ」的な話を、
永遠に繰り返したというわけだ。
今思えば、一番「アイタタ母親」でしかないその姿を晒しただけだ。

だけど、その話をニコニコと聞いてくれていた先生は、言った。

「わかりますよ。娘さんはそんなお母さんが大好きです。
仕事やバレーで頑張っているお母さんのことが自慢のようですよ?いいじゃないですか。
学校なんて別に行けなくていいじゃないですか。
これも、お母さんのことが大好きな子供たちが起す、ひとつの反抗期です。なんら問題はありません。
それよりも、お母さん。今、自身が抱えておられる問題を解決してください。それが解決したら、娘さんはほっといても学校に行けますよ」

私の問題?

この先生は一体何を言ってるのだろう。
つうか、その仕事のトラブルのことを先生に話もいないのに、
というより、娘にも話していないのに、いったい何を言ってるんだろう。

私にはまったくその先生のおっしゃる意味がわからなかったのだ。

そうこうするうちに、PTAの行事で、ある子育て講演会に参加する機会があり、
私は、その中で、すべてがわかったのだ。

「子供たちの登校拒否が長引いたりする原因は、お母さんたちにあります。つまり、その学校に行けなくなった原因が解決しても、なかなか学校にけない理由は、そんな子供たちを心配するお母さんの目です。そんな悲しそうな、辛そうな目をしているお母さんのことが心配で心配で、子供たちはお母さんから離れられなくなるのです」

そういうことだったのだ。

私は、それ以来、娘のことを心配することは一切やめた。
「学校なんて行かなくていいじゃないですか」という、スクールカウンセラーの先生の言葉を受けて、
「うん、行かんくたってどうにかなる」
と腹をくくった。
そして、
いつもどおりに娘に下の子の世話を任せ、私は、仕事やバレーに明け暮れる毎日に戻った。
時間があれば、いつも通り三人で同じテレビを見て笑いまくり、
息子のスポーツ少年団の話で盛り上がったり、
いつも通り、三人で一緒に笑いまくる生活に戻ったのだ。

そうしているうちに、私の仕事のトラブルも解決し、
まるでそれを見届けたかのように、
娘はまた、毎日学校に通うようになった。


これは、本当にわかりやすい一例だと思う。


子供たちは、「親を心配させるため」に生きているわけではない。
子供たちは、「いつだって母親の笑顔」を見たいだけなのだ。

そのために、こうやっていろんなメッセージを送ってくれる。
この「娘の登校拒否」は、
決して、「いじめ」が原因でも、
「学校の対応」が理由でもない。

ただただ、私へのメッセージだったのだ。
大好きな母親への娘からのメッセージ。

そのメッセージが何だったかということは、
次回ということにさせていただきます。




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■「登校拒否」が長引く原因は、学校ではなく親が作っているという話③■

皆様こんにちは。
おしゃべり元保護者です。

昨日の記事はコチラから
∟■「登校拒否」が長引く原因は、学校ではなく親が作っているという話①■
∟■「登校拒否」が長引く原因は、学校ではなく親が作っているという話②■


さて。

その頃、娘の「いじめ」・「登校拒否」という問題を抱えながら、
私は、仕事上のトラブルも抱え、心が折れそうになっていた。
元々、「母子家庭」というハンディーもあり、三人で生活することがやっとの状況でありながら、
それでも、「PTA」「ママさんバレー」という、「自分自身が心から笑っていられる居場所」のおかげで、
これまで三人一緒に、脳天気に毎日笑いまくって楽しくやってきたわけだ。

それが、この娘の「いじめ」が発覚する少し前、
小学校二年生の息子のほうが、万引きをしてしまい、
それ以来、
自分の「母親としてのあり方」に疑問を持ち始めるようになっていた。

「やっぱり三人で笑って過ごしているだけではダメなんじゃないか」
「やっぱり、私がもっといいお母さんにならなければいけないんじゃないか」
「PTAの役員もやっているのだから、もっと人から認められる人間にならなければならないのではないか」

と、こんなふうに、本来「後者気質」の私が、
「前者」であろうと、奮闘していたころだったのだ。
(その、「前者・後者論についてはコチラこちらでお勉強してください)


そりゃ、しんどいばかりだ。




子供たちは、本当に親を見ている。
「自分がお母さんを選んで生まれてきた」
と、お腹の中にいるときのことを覚えている子たちはみな、
「お母さんを幸せにするために生まれてきた」
というらしい。

そんな「お母さんの苦しみ」を感じた子供たちは、
そうやって、いろんな形で、お母さんに伝えようとしているのだ。

私のように、頑張りすぎる母親には、
「お母さん、少し休みなよ」
「お母さん、もう頑張らなくていいよ」と。

また、前回の記事にした、「正しいことにとらわれている親」には、
「正しくなくていいんだよ」
「間違ったっていいんだよ」と。

本当に、その子供たちのメッセージはいろいろだ。

私は、その子供たちの問題を通して、
自分が、「後者」であるのに、
「いいお母さん」
「母子家庭でもいつも幸せそうに笑っているお母さん」

であろうと、頑なに守ってきた三人だけの生活をやめ、実家にお世話になることにした。

それ以来、私は、
「実家でお世話になっているのに、お気楽なバツイチ出戻り母」として、
いろんな騒動を繰り広げることになるのだけど、
その間、子供だちは、一度も「問題行動」を起こしたことはない。
ま、それは、実家のおかげでもあるけれど。


子供の「登校拒否」。

それは、決して「問題」ではない。
学校に行けなくたって、
それはただ、
「学校に行かない選択をした子供」が、そこにいるだけだ。

「学校に行けないこと」が、「問題」だと思ってしまうから、
「子供の辛さ」が、「学校」や「友達」にあるとばかり考え、
今の、「親である自分の心のあり方」に気が付けないのだ。

もちろん、表面的には「子供が学校に行きたくない理由」はちゃんとある。
それを聞き出せたのなら、「そうか、わかったよ」と、ちゃんと受け止めてあげればそれでいいのだ。
その子供の心を否定せずに、「学校に行かない選択」を「間違っている」と責めることなく、

ま、そんなこともあるよね。

と、あとは、普段通り生活していればいい。
なんの問題もない。
そして、いつも通り、笑いまくっていればいい。

その、普段通りの親の姿が、
子供たちにとっては、
「(こんな自分でも)それでも愛されている理由」
となって心に届くのだ。

だから、親は、
そんな時も、自分が心から笑っていられるために、
「自分の問題解決」に専念していいのだ。
いや、むしろ、
自分が今、 「本当に心から笑っているか」ということに注目すればいい。
そこに、「子供たちが伝えたいメッセージ」が込められているはずだから。

知ってる?
その、「子供たちのメッセージ」に気づけたとき、
目の前にいる、「学校にいけない我が子」の姿が、
たまらなく愛おしくなるからね。


ほんま、たまらんで?


今、学校に行けないお子さんを持つお母さんたちに、
早く、その思いを感じて欲しいと思う。




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